家の断熱性能のカギは窓にある!新築時や居住中で出来る事とは?
2019年11月14日家の断熱性能を上げるための鍵は、まどにあります。室内を快適な温度にするために、エアコンやストーブなどを利用するのが一般的ですが、建物の断熱性や機密性が低いと、冬は温めた空気が外に逃げ出し、夏は冷やした空気が外に逃げてしまいます。熱が逃げ出す要因としては、家の換気システムの他、屋根や床、壁、窓などがありますが、その中でも窓が最も熱を逃がしやすいのです。
国土交通省の発表したデータでは、冬の室温の低い部屋で寝ていた人ほど、起きた時の血圧が高く、室温の上昇幅が大きいほど血圧も大きく低下することが発表されています。そのため、窓からの熱の出入りを抑えて室内温度を適正にすることで、健康を守ることが大切になります。
夏の暑さ対策として有効なのは、ガラスに断熱フィルムを貼ることです。断熱フィルムにより紫外線が家の中に入ることを防ぐことも可能です。断熱フィルムは竣工後に自分で貼ることも可能ですが、綺麗に貼りたいのであれば、施工中に職人に頼めば、綺麗に貼ってくれるでしょう。また、窓ガラスにプチプチを貼るなどの手段もあります。プチプチを窓ガラスに貼ることで空気の層を作ることが可能で、断熱効果があるのです。家と外気の境界部分に空気の層を作ることで、外気の冷たさが室内に入らず、室内の空気の熱は外に逃げにくくなります。
空気の層を作るという発想では、窓サッシを二重窓にする手法があります。ガラスに挟まれた空気の層により断熱効果を得られます。二重窓にするのは、DIYでもチャレンジ可能ですが新築住宅を建てるのであれば、ハウスメーカーによりつけてもらうのが確実です。内窓を作る際には、ガラスが単板のものや複層ガラスのものがありますが、複層ガラスのほうが断熱効果は高い傾向です。新築時に窓サッシ内窓を設置することで、冬の暖房効果だけではなく、夏の冷房も効きやすくなります。また、防音性に優れるというメリットも出るため、ピアノなど楽器を演奏する人は内窓をつけるのがおすすめです。
断熱性を高めるには、ペアガラスを採用するという手段もあります。ペアガラスなどの断熱性や機密性が高い窓を設置する際には、1枚あたり15万円程度のコストが発生します。ペアガラスを採用すると、内窓を設けるよりも開閉の際の手間が省けます。窓を選定するには、防火地域のルールに注意しましょう。地域によっては、網入りガラスにしなければならないなどの制限があります。