ハウスメーカーとの図面のやり取りで知っておきたい事とは
2019年12月14日注文住宅を建てるには、業者とは密に打ち合わせをします。しかし、初めての建築であると、どんな打ち合わせをするのか不安になることもあります。注文住宅の打ち合わせは、工事着工前と建築中・完成後の3つのタイミングにて実施されます。打ち合わせをする相手は、ハウスメーカーのスタッフや建築士・設計担当者です。最も、回数が多くなるのが、着工前の打ち合わせです。その打ち合わせ回数は平均で5回~10回程度が一つの目安です。建てる家は施工主それぞれですので、家にこだわりがある人は打ち合わせ回数が20回を超えることもあります。この打ち合わせは3カ月~6カ月ほどかかります。
着工前の打ち合わせは、図面を利用して行われますが、他社の図面の持ち込みは厳禁です。一般的に設計費用はハウスメーカーの場合、建物価格の3%程度となりますがこの費用を抑えたいがあまり、他者が設計した図面を持ち込みたくなる衝動にかられるかもしれませんが、他者の図面をそのまま設計に採用するのはモラル違反であり、著作物の複製権侵害に問われることもあります。ただし、他社の図面が気に入っている場合は、その図面を自分の選んだハウスメーカーの設計者に見せることは大丈夫です。基本的には寸分も狂いなくそのまま設計してしまうのはNGですが、参考にして自分のハウスメーカーの工法に合わせて修正することは可能です。
例えば、雑誌などの切り抜きからイメージを伝えて、修正しながら間取りを決定していくのが基本です。
建築が始まってからも、打ち合わせは行われます。建築中の打ち合わせは1回から4回程度です。ハウスメーカーによっては、建築中の打ち合わせがないこともあります。完成後にも打ち合わせは行われ、その頻度は1回から2回程度です。1回の打ち合わせにかかる時間は1時間から3時間程度で、かなりの長時間になります。
ハウスメーカーとの打ち合わせにとって気にすべきポイントは、一番初めに予算の上限を決めておくことです。注文住宅の購入では、最もトラブルに陥りやすいのはこの建築費用であるからです。家の建設をしていく上でオプションなどが多数あり、設計が進むにつれてコストがかさんでしまうことが多いからです。そのため、あらかじめ予算の上限を指定しておくことで、予算オーバーを防ぐことが可能です。
事前準備をしっかりしておくことも大切です。夫婦や家族、同居予定者など全員にて話し合う場を設けて、それぞれの希望が叶うように設計するようにしましょう。特に建てたい理想の家について、家族などでイメージを共有してくことは大切です。