ハウスメーカーとのトラブル事例を紹介!気を付けることはある?
2020年02月26日ハウスメーカーとトラブルになりがちな事項として、工期の遅れがあります。工期が遅れたことで、ホテル住まいをせざるおえなくなったなどのトラブルもよく見かけます。この場合の宿泊費用は建築家に請求することは可能なのでしょうか。この場合には、工期が遅れてしまった理由をはっきりさせる必要があります。この場合には建築設計者とハウスメーカーにて意見が食い違うことがあるため、両者に対して具体的な話し合いをすることが大切です。
その上で、建築家もしくはハウスメーカーによる人的な要因にて工期が遅れた場合は、ホテルの宿泊費について、話し合いが可能です。この際には、建築家やハウスメーカーとの契約書をチェックする必要があります。工期遅延による保障が契約書の中でどのように取り決められているかを確認しましょう。
また、ときには施工主の意向を無視した家を建てられてしまうこともあります。例えば、施工主が小柄だった場合、小柄な高齢者に配慮した住宅を作って欲しいというオーダーが入ったとします。しかし、ハウスメーカーが小柄な人向けではなく、標準品を使用して、通常通りの家を建ててしまったというケースがあります。その結果、施工主にとっては、洗面所の鏡が見られなかったり、収納に手が届かないなどのトラブルに見舞われました。この人は、損賠賠償の裁判を起こしました。裁判の結果、施工主の主張がほぼ認められ、ハウスメーカーは床を挙げるなどの手直しをした上で、損賠賠償にも応じたという経歴があります。このようなトラブルは建築業界では有名なトラブルです。この裁判のおかげで、施工主の立場も大きく改善しました。
家の建築中にハウスメーカーを変更したいと考えることもあるかもしれません。例えば、予算が限られているためにローコスト住宅を計画したところ、あるハウスメーカーが満足のいく見積もりを提示したのですが、打ち合わせが進むな中でコストがかさみ、工事がストップしてしまこともあるのです。この場合は、最終的なコスト産出ができていないのに発注してしまった施工主側に落ち度があります。このケースの場合は、時間をかけてでも、契約したハウスメーカーと打ち合わせをして確定作業を進めるか、辛抱強く、引き受けてくれるハウスメーカーを探すしかありません。
ごく稀に、図面と違う仕上がりになってしまったというケースもあります。例えば音響配線システムを壁内に収める作業が指定されていたにもかかわらず、その工事が行われず内装壁が仕上がったことが発覚したケースがあります。この場合には、建築家とメーカーの打ち合わせが不十分であることが要因です。このようなケースでは建築家とメーカーの間で責任のなすりつけあいになることが多いようです。この場合は、施工主としては建築家やメーカーに費用を負担してもらい、両者に任せてしまうのが得策です。